罰則で地獄の「お寺行き」も!?レース中によく見られる反則行為や失格について解説!
競輪は公営競技、最高時速70kmという危険と隣り合わせの競技だからこそ、そこには厳正なルール(競技規則)が存在するぞ。
もちろん反則行為をすればその選手は失格になるなど、重大なペナルティが課せられるようになっている!
レース中においての失格はレース結果にも影響を与え、たとえ、1着でゴールをしようが、失格になれば順位のはく奪はもちろん選手の獲得賞金も無くなる。
また、中には一定期間の出場停止処分が下されることもあるぞ!
ちなみに購入した車券で、せっかく当たった車券が選手の失格により外れてしまうこともあったり、失格選手のせいで落車してしまった選手を軸に買っていても払い戻しなどはない。
この点は競輪をやっていて嫌な部分ではあるが!
競り合いが魅力の競輪だが、こちらももちろん過度な接触行為は失格の対象となる。
ということで今回は、競輪でよく見られる失格、反則行為について紹介していく!
危険が伴う競輪は失格や反則も多い!競輪の5つの反則行為について解説!
競輪の反則行為について解説していくぞ!
レース中によく見られる以下の5つの反則を解説していく。
- 斜行
- 押圧
- 内側追い抜き
- 敢闘の義務
- 先頭誘導員早期追抜き
以上を順番に確認していこう!
反則行為 その1 斜行
競輪では斜行が反則となっているぞ。
斜行とは、斜めに走ることで他の選手の進行を妨害することだな。
他選手の落車や自転車故障に繋がるため、ペナルティとして失格になる場合がある。
しかし、競輪の華の一つであるブロックのための斜行は、大袈裟すぎて危険なものでない限り反則にならないことが多い!
斜行が失格になるケースは、「斜行により落車が発生した場合」や「イエローライン付近まで大きく斜行した時」など、レースに大きな影響を与えた場合だと覚えておこう。
反則行為 その2 押圧
押圧とは、他の選手にぶつかり身体で圧をかけることを言う!
選手は自分のポジションを確保したいため、押圧は競輪のレースで最も起こりやすい失格だな。
しかし、こちらもブロックのためにはよく見られる行為、普通にやっているくらいなら失格にはならないのが暗黙の了解だ!
競輪選手はみな日頃から鍛えているためすさまじい体幹を持っている。
多少押圧されたくらいでは落車は発生せず、失格にはならないというわけだな。
選手としてのフィジカルや信頼関係があるからこそ、レースが成り立っているとあらためて感じるな!
反則行為 その3 内側追い抜き
これは先ほどの斜行、押圧とは違い接触など派手な失格では無いが、よく見られるものだ。
外帯線の内側を走っている選手を、そのさらに内側から追い抜くと内側追い抜きとされ反則となってしまうぞ!
レース中は退避路や内圏線を走行している選手が前にいる場合、落車の原因となるため内側からは抜いてはいけないんだ。
この反則は一見反則に見えないこともあるため、批判の対象になることがあるな。
ちなみに前の選手の内側に、後ろの選手の前輪が少しでも入っていれば、その選手が内側から抜いても反則となることは無い!
若干ややこしいがぜひ覚えておこう。
反則行為 その4 敢闘の義務
競輪では出走する選手全員が1着を目指して走らなければならないという決まりがあるぞ!
そのため、ラインの番手を走る選手を勝たせるために暴走と言えるペースで先行したり、先行してバテたくないからと誰もレースを動かさないで超スローペースになったりした場合、敢闘の義務を果たしていないと失格になるケースがある!
車券を買っていた選手がダラダラ走っていたら二度と競輪なんてしたくなくなるよな!
そんなことが起こらないよう、このようなルールが設けられているわけだな。
反則行為 その5 先頭誘導員早期追抜き
競輪では毎レース、最初の数周は先頭誘導員が先頭を走り、出走選手の力を温存させたり隊列を整えるための時間を作ったりするというルールがある!
バンク毎に先頭誘導員が退避するタイミングは決まっているが、その際、出走選手が早すぎる仕掛けで先頭誘導員を少しでも追い抜いてしまうと失格となるぞ!
落車も何もなかったレースでいきなり審議が発生した時は、先頭員早期追抜きで失格だったなんてこともあるな。
この失格は着順に影響しにくいため、車券内の選手が失格で車券が不的中に・・・なんてこともよくある失格だ!
ファンからしてみればちょっといらっとするだろうな。
審議の見極めは決定後に審議VTRにて説明があったりするから、それを見ればより詳しく分かるぞ!
選手が失格を積み重ねると「特別指導訓練」が待っている!
競輪では違反行為をすると違反点数が積み重なっていく。
走行注意は数点~10点、失格をすると30点の違反点数が加算されるが、これが期間内に90点を超えると、関係者の間で「修善寺」と呼ばれる日本サイクルスポーツセンターで、4泊5日の特別指導訓練を受ける決まりがある!
この特別指導訓練では、外出禁止で決められた訓練を行うわけだが、この訓練、交通費や受講費がすべて自腹の強制参加、さらに電子機器の持ち込み禁止や飲酒厳禁など、厳しい訓練になっているんだ!
しかし、競輪ではさらにその上を行く厳しさの通称「お寺行き」と呼ばれる超厳しい罰則が存在するぞ!
黄檗山(おうばくざん)萬福寺で行われる恐怖の「お寺行き」とは?
先頭誘導員の追い抜きや、危険行為の違反を1ヶ月に3回喰らうなどすると、選手たちはさらに厳しい訓練への強制参加が言い渡される。
これは先程紹介した修善寺ではなく、京都府宇治市の黄檗山(おうばくざん)萬福寺行きとなる!
先程の訓練同様交通費や受講費がすべて自腹、電子機器の持ち込み禁止や飲酒厳禁はもちろん、この訓練では競輪の練習すらすることが許されない選手にとってはかなり厳しいものだ!
選手たちは山にこもり、連日座禅を組み、周辺の掃除を行い、食事は精進料理という、厳しい禅の修行が行われるぞ。
かなり厳しいものらしく、失格を2回積み重ねている選手はこの訓練を受けたくなくおとなしいレースになったりするほどだ。
予想にも役立つ時があるかもしれないから頭の片隅に置いときたいところだな!
【まとめ】結果にも予想にも大きく影響する競輪の失格や反則!覚えればさらに競輪を楽しめる!
今回は、競輪でよく見られる失格、反則行為について紹介したぞ!
競輪は危険と隣り合わせの競技、レース中は当たり前のように車輪や身体がぶつかり合って、時には集団落車が見られたりと一歩間違えれば大事故に繋がり兼ねない。
そのために厳しいルールが設けられているわけだな!
失格や反則などは結果に大きな影響を及ぼすため、俺たちファンも基本的なルールを覚えておいたほうが良いだろう。
また、競輪では時に、「これが反則!?」といったちょっと納得できない事象も発生する。
せっかく予想は当たっていたのに失格で不的中になった・・・。なんてことも起こりえるだろう。
もちろん若干はイラっとするが、選手を守るためのルール、ファンも温厚な態度で観戦するのがベストだな!
- ガテンおじさん
- 生まれてこの方競輪バカのガテンおじさんだ!ガハハ!
キラキラの金歯と金時計がイカしてるだろう!
競輪の経験値だけは数知れず。
実際の経験をもとに、競輪はもちろん、競輪予想サイトについて語っていくぞ!
掲載の内容はライター独自の見解であり、その正確性・再現性を保証するものではありません。