【競輪初心者必見!】競輪の基本的なルールから反則行為まで徹底解説!ルールを覚えて予想に役立てよう!
公営競技の中でも敷居が高いと思われがちな競輪。
レースごとにライン(チームのようなもの)が組まれたり、レースによって走行距離が違ったりと他の公営競技と比べてたしかに複雑な部分が多いのも事実だ!
しかし、競輪のルールは一度覚えてしまえば簡単なものばかり!
反則や失格の部分は若干曖昧で難しいところもあるが、そこはひと先ずさわりだけ押さえておけば良いな。
また、競輪のルールは予想にも関連してくるものが多く、ルールを覚えることで予想の精度もかなりアップするだろう!
競輪を一から覚えたい人はもちろん、競輪予想の精度を上げたいという人も必ずチェックしてほしいところだ。
ということでこのページでは、競輪の基本的なルールや反則行為について解説していくぞ!
レースによって周回数、出走人数が違う!競輪の基本的なルールは?
まずは競輪の基本ルールについて紹介していくぞ!
競輪は、1レース5名〜9名の選手が合計約2,000mを走行し、競う自転車競技だ。
出走人数は最大9車、出走数が5名の場合は5車立て、9名の場合は9車立てと呼ばれるぞ。
昔はほとんどのレースが9車立てだったが、コロナをきっかけに大人数が一つの開催場に集まることを危惧して、大きな大会以外は基本7車立てとなった。
ちなみにこの変更により初心者にも優しいレースが増え、売上が上がったという話もあるぞ!
不幸中の幸いだな!
選手は「ピストバイク」と呼ばれる競輪専用の自転車で、最高時速70kmに近いスピードを出して1着を目指す。
また、競輪はレース開始直後からレース中盤まで、先頭誘導員が先行して周回するという変わったルールもあるぞ。
先頭誘導員が退避するタイミングはバンク周長ごとに異なるが、退避するタイミングまで後方の選手は誘導員を抜かしてはいけない決まりとなっている。
抜かすと厳しい罰則付きの失格だ!
先頭誘導員については後ほど紹介するとして、まずはより詳細に以下の競輪のルールについて紹介する。
- 選手の級班によって出場レースが決まる
- 競輪場によって周回数や距離が異なる
- 出場するレースのグレードによって周回数が異なる
順番に確認していこう!
選手の級班によって出場レースが決まる
競輪では、選手の級班によって出場するレースのルールが若干変わってくるぞ!
まず、競輪選手は以下のように実力順で6つの級班に分かれていることが特徴だ。
- S級S班
- S級1班
- S級2班
- A級1班
- A級2班
- A級3班
S級S班は最も高い階級で、毎年9名しか選ばれない価値のある級班だ!。
級班によって出場できるレースが異なり、級班が高い選手はグレードの高いレースに出場することができるぞ。
S級選手はS級選手と、A級選手はA級選手と戦うため選手間の実力差がほとんどなく、どのレースも接戦になりやすいのが競輪の大きな特徴と言えるな。
競輪場によって周回数や距離が異なる
実は競輪は、競輪場ごとに1周の距離が違うという特徴があるぞ。
競輪では大きく分けて、1周距離が333m、400m、500mバンクの3種類のバンクがある。
400mバンクが最も多く、反対に500mバンクは全国で3つしかない珍しいバンクとなっているぞ。
競艇なんかはどの競艇場でも1周の距離は600mと定められているから、それと比べるとこの違いは大きな特徴と言えるな!
また、ややこしいことに全体の周回数を約2,000mに統一するために、競輪場によって周回数も変化するんだ!
周回数は出走表を見たりや会場のアナウンスを聞けば事前に分かるから、しっかりチェックする必要があるな!
出場するレースのグレードによっても周回数が異なる
さきほど競輪場によって周回数が異なると話したが、実はそのレースのグレードによっても周回数が変わってくるぞ!
簡単なイメージは以下の通りだ。
- 【A級戦の333mバンク】=5周
- 【A級戦の400mバンク】=4周
- 【A級戦の500mバンク】=3周
- 【S級戦の333mバンク】=6周
- 【S級戦の400mバンク】=5周
- 【S級戦の500mバンク】=4周
A級戦はS級戦から1周引いた周回数だと覚えておけば問題無いな!
ちなみに、G1決勝はプラス1周、年末の大一番で競輪界で最も大きなレースである「競輪グランプリ」の決勝は400mバンク7周回で行われたりと若干変則的な部分もあるため注意!
また、後ほど紹介するガールズ戦はA級戦と同じ周回数だ。
これさえ覚えておけば、何周か分からずゴールを見逃した・・・なんてことにはならないだろう!
レースを見るなら必ず覚えたいバンク内の重要な名称を解説!
続いては、実際のバンクのイラストを見ながら、競輪を観戦する上で必ず覚えたいバンクに関する名称を確認していくぞ。
- 1【バック・ストレッチ・ライン】:決勝線からちょうど半周の場所にあり、先頭で通過した選手にバック数が加算されるライン
- 2【イエローライン】:バンク中央付近に引かれた黄色ライン、先頭選手がこのラインの外側を一定時間走ると失格などのルールがある
- 3【外帯線】:バンク内側の2本の線のうち、外側の線
- 4【内圏線】:バンク内側の2本の線のうち、外側の線
- 5【退避路】:最内の平坦な茶色の部分、退避時に使用
- 6【ホーム・ストレッチ・ライン】:ゴール線、ゴールまであと1周のホーム線を先頭で通過した選手にホーム数が加算
- 7【30m線】:ゴールの30m手前引かれている線、最終周回にこのラインを超えて落車した場合、自転車を手で押してゴールしても完走とみなされる
- 8【25m線】:発走線から25mの場所に引かれている線、号砲からこの線に到達する前の競走が適当でなければ再発走となる
説明内に記載されたバック数・ホーム数については、出走表で確認することができる。
初心者がこの英語の意味が分からないという理由からよくつまずく部分でもあるな!
- B:バック
- H:ホーム
- S:スタート
簡単に補足しておくと、ホーム数、バック数が多い選手は自力型で先行も多い選手だと言える。
特にバック数は重要で、バック数が多い選手が一人しかいないレースは、その選手が引っ張るラインで決着することが多く、予想もしやすいレースと言えるぞ!
ラインや先頭誘導員など特殊なルールに注目!競輪のレースの流れを紹介!
続いては簡単にレースの流れを紹介していくぞ!
おおまかな流れは以下の通りだ。
- レース前に脚見せを行いラインを確認する
- 号砲とともに選手が出走する
- 序盤は先頭誘導員についていく
- 中盤はライン同士戦う
- 終盤は選手同士戦いゴールを目指す
以上のように、競輪のレースは流れが変化するぞ。
順番に確認していこう。
レース前に脚見せをを行いラインを確認する
競輪のレースでは、どのようなラインで走るのかを周知させる「脚見せ」という時間があるぞ。
競馬でいうパドック、競艇でいう展示のようなものだ!
レースの本番前に行われるため、出走選手の調子も確認することができるな。
脚見せの20分〜30分後に本番レースが始まるので、脚見せを見てラインなどを確認してから予想をするのがベストだろう!
ちなみに競輪では脚見せで見せたラインでレース本番も走らなければならないという暗黙の了解がある。
これにより俺たちファンも予想が組み立てやすくなっているんだな!
号砲とともに選手が出走する
脚見せ、そして投票時間も終わり出走時刻になれば、レーススタートだ。
競輪のレースでは、徒競走のスタートのような号砲とともに選手が出走するぞ!
コース内側から1番車・2番車・3番車と呼ばれている。
スタートラインは真っ直ぐであるため、内側の選手が前に行きやすく有利な位置を取りやすいと言われているが、もちろん内側の選手がレースで確実に勝利するというわけではないな。
序盤は先頭誘導員についていく
競輪のレースでは、序盤は先頭誘導員というレースの補佐役が先頭を走るという決まりがあるぞ!
先導誘導員の役割は、先頭でペースを維持しレース終盤まで出走選手の脚を持たせることと、先頭で選手を風圧から守ることだ。
先頭誘導員がいることで、選手は無駄に体力を消耗することが無くなるんだな!
レース序盤は先頭誘導員を基準に選手が緩やかにラインを組み、有利な位置を取り合う展開となる。
中盤になるとラインや選手の駆け引きがはじまる!
競輪は中盤になると一気に激しい戦いがはじまる!
選手同士が1着を取るために、有利な位置を奪い合うんだ。
先行が得意な選手は一気に先頭まで駆けあがりレースのペースを掌握したり、捲りが得意な選手はいったん後方まで引いてレースをうかがったりなど、1着を取るためにそれぞれのラインが動くわけだな。
中盤は基本的にはラインで動くこととなり、ライン先頭の選手次第でレースが動くわけだ!
ちなみに先導誘導員が退避するタイミングはバンク周長ごとに異なるが、基本的にはゴールまで残り半分の距離になった後、レースのスピードが上がった際に退避することになっているぞ。
終盤は選手同士戦いゴールを目指す!
いよいよレースも終盤、競輪では終盤になるとより激しい走りが見られるようになる!
まず、ラインの先頭を走る自力選手は他選手に抜かれないように徐々に速度を上げていき、番手選手は他のラインが抜かしてこようとスピードを上げてきた際にそれをブロック。
そしてブロックしながらも自分が勝つために、さらなるスピードで前に進んだりととにかく激しい攻防となる!
最後の直線は全選手が1着を目指して突っ込んでくるため、ものすごい迫力だ!
競輪は前に進むだけではなく、時にはヨコに自転車を動かして別ラインをブロックしたりと技術とフィジカルが重要な走り方が求められる。
これも大きな魅力の一つだな!
番手の仕事もやりすぎは反則に!競輪の反則行為について解説!
続いて競輪の反則行為について解説していくぞ!
レース中によく見られる以下の4つの反則を解説していく。
- 斜行
- 押圧
- 内側追い抜き
- 敢闘の義務
以上を順番に確認していこう!
反則行為その1,斜行
競輪では斜行が反則となっているぞ。
斜行とは、斜めに走ることで他の選手の進行を妨害することだな。
他選手の落車や自転車故障に繋がるため、ペナルティとして失格になる場合がある。
しかし、競輪の華の一つであるブロックのための斜行は、大袈裟すぎて危険なものでない限り反則にならないことが多い!
斜行が失格になるケースは、「斜行により落車が発生した場合」や「イエローライン付近まで大きく斜行した時」など、レースに大きな影響を与えた場合だと覚えておこう。
反則行為その2,押圧
押圧とは、他の選手にぶつかり身体で圧をかけることを言う!
選手は自分のポジションを確保したいため、押圧は競輪のレースで最も起こりやすい失格だな。
しかし、こちらもブロックのためにはよく見られる行為、普通にやっているくらいなら失格にはならないのが暗黙の了解だ!
競輪選手はみな日頃から鍛えているためすさまじい体幹を持っている。
多少押圧されたくらいでは落車は発生せず、失格にはならないというわけだな。
選手としてのフィジカルや信頼関係があるからこそ、レースが成り立っているとあらためて感じるな!
反則行為その3,内側追い抜き
これは先ほどの斜行、押圧とは違い接触など派手な失格では無いが、よく見られるものだ。
外帯線の内側を走っている選手を、そのさらに内側から追い抜くと内側追い抜きとされ反則となってしまうぞ!
レース中は退避路や内圏線を走行している選手が前にいる場合、落車の原因となるため内側からは抜いてはいけないんだ。
この反則は一見反則に見えないこともあるため、批判の対象になることがあるな。
ちなみに前の選手の内側に、後ろの選手の前輪が少しでも入っていれば、その選手が内側から抜いても反則となることは無い!
若干ややこしいがぜひ覚えておこう。
反則行為その4,敢闘の義務
競輪では出走する選手全員が1着を目指して走らなければならないという決まりがあるぞ!
そのため、ラインの番手を走る選手を勝たせるために暴走と言えるペースで先行したり、先行してバテたくないからと誰もレースを動かさないで超スローペースになったりした場合、敢闘の義務を果たしていないと失格になるケースがある!
車券を買っていた選手がダラダラ走っていたら二度と競輪なんてしたくなくなるよな!
そんなことが起こらないよう、このようなルールが設けられているわけだな。
ガールズ競輪は男子とはルールが異なるため注意が必要!
女子選手による競輪、ガールズ競輪だが、ガールズは普段のレースと比べてルールや特徴が大きく異なるぞ!
ガールズ競輪の特徴は以下の通り。
- 女子選手はL級
- 勝ち上がりはポイント制
- 競走距離は約1,600m
- ラインは組まれない
- 横の動きのブロックが禁止
男子の競輪と比べると、危険な行為であるブロックが禁止されていたり、ラインが組まれなかったりとより自力が必要なルールとなっているな。
また、級班もL級のみであるため、実力差が大きな選手が同じレースに出場することがよくあるぞ。
実際、ガールズ競輪は個人差が着順に表れやすく、競争得点が重要になることが多いな。
予想をする場合、競争得点を基準にしてみても良いだろう!
競輪初心者はまずは基本ルールから覚えよう!ラインや出走表の見方は予想にも役立つこと間違いなし!
今回は競輪の基本的なルールや反則行為について解説したぞ!
競輪はレースによって周回数が違ったり、ラインというチーム的な概念があったりと難しい点も多いというのが事実だな!
しかし、だからこそ奥が深く、ルールを覚えてしまえば他の公営競技よりも予想が当たりやすくなるという特徴もある。
ラインで戦うため、ラインを重視した予想が組み立てられるからな!
一方、最高速度70kmで争う競技でもあるため、ルールはかなり厳しいのも事実だ。
ルールに乗っ取った上でのブロックは、本当に見ごたえがありまさに競輪の華と言えるだろう。
ガールズ競輪は危険を少しでも減らすために、より厳しいルールになっているため、その点には注意しよう!
まずはルールを覚えて、より一層楽しく予想と観戦ができるようになれば嬉しいぞ!
- ガテンおじさん
- 生まれてこの方競輪バカのガテンおじさんだ!ガハハ!
キラキラの金歯と金時計がイカしてるだろう!
競輪の経験値だけは数知れず。
実際の経験をもとに、競輪はもちろん、競輪予想サイトについて語っていくぞ!
掲載の内容はライター独自の見解であり、その正確性・再現性を保証するものではありません。