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【古性優作完全優勝!】G1第32回「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント2023」!概要や注目選手、弥彦競輪の予想攻略情報を紹介!

10月19日から22日にかけて、G1第32回「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント2023」が開催されます!
寬仁親王牌は優勝賞金3,800万円の超ハイレベルな大会です!
昨年の寬仁親王牌では、新田祐大選手がグランドスラム達成など、ドラマチックな展開を見せてくれました。
今年は優勝候補筆頭の脇本雄太選手が欠場、121期太田海也選手ら伏兵の存在など、一筋縄ではいかないような要素が多い!
どんなレースが見られるか楽しみですね!
また。開催場である弥彦競輪場もさまざまな要素を持つ競輪場です。
400mバンクなのに直線が非常に長く、逃げや捲りが非常に不利、そのため思いがけない選手が展開を突いての優勝・・・なんてあってもおかしくありませんね!
ぜひとも弥彦競輪を攻略し、車券を当てながら大会を楽しみたいものです!
今回は、G1第32回「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」の概要や注目選手、弥彦競輪の予想攻略情報を紹介していきます!

第32回寛仁親王牌2023は古性優作選手が完全優勝!2着は佐藤慎太郎選手でSS決着

G1第32回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント2023の決勝が10月22日に弥彦競輪で行われ、大阪所属の古性優作選手が見事完全優勝を達成!
古性選手は、2月開催のG1読売新聞社杯全日本選抜競輪と6月開催のG1高松宮記念杯競輪を制覇しており、今年3度目のG1制覇となりました。
賞金王争いもダントツトップ、今年の古性選手はもはや敵なしともいえる強さです!
2着には福島所属のこちらもSSレーサー佐藤慎太郎選手が入りました。

これからの予想に役立つ!決勝レースを振り返ってみよう!

決勝レースは「小松崎-佐藤-渡部」福島ライン「古性-南」大阪ライン、そして「犬伏-諸橋」ラインと3ラインが組まれる形に。
小松崎選手は福島3車のラインということもあり、逃げるとみてほぼ間違い無し。
犬伏選手は車番的に後方からとなりそうですので、小松崎選手との逃げ争いがどうなるかと言った感じですね。
問題は古性選手の位置取りですが、流石古性選手、犬伏選手と小松崎選手をやり合わせて自分は脚を溜める展開ができるよう、しっかり福島ラインの後ろの4番手をゲットします!

⑧①⑤ ③⑦⑨ ②④ ⑥

並びはこうなり、犬伏選手はどこかで仕掛けなければならない、しかし小松崎選手は徹底先行するだろうといった感じで、自分が勝つには脚を溜めて一気に勝負するしかなくなった犬伏選手
結果的に犬伏選手は後方に置かれ、ジャンまでなにも仕掛けることができない苦しい展開になりました。
レースは形が変わらないまま最終周回になり、ここでやっと犬伏選手がカマシを打ちます!
しかし、誘導員をいっぱいに使えた小松崎選手が突っ張り先行、ペースは上がっていく一方で、ちょうど犬伏選手は古性選手の横あたりで失速。
そして小松崎選手も犬伏選手に抵抗したことで、ここで若干全体のペースが落ちつきそうになります。
そこを見逃さないのが古性選手!
今しかないという絶好のタイミングで一気にスピードを上げ、捲りを放ちます!

結果古性選手はするすると福島ラインを飲み込み先頭に。
焦点は後続争いとなりましたが、古性選手の番手である南選手と日本屈指の番手である佐藤慎太郎選手が激しい競り合いを見せます!
南選手は喧嘩屋とも呼ばれるほどの選手、ヨコの技術は最高レベルですが、流石はSS佐藤選手です。

頭とヒジを入れられながらも体重を乗せたヨコの動きで南選手をどかし、そのまま直線に入りました!
最終的に古性選手が1着、ポジションを守った佐藤選手が2着という結果に終わりました。

決勝レースの映像はコチラ

ラインによる心理戦!位置取りと先行するラインの読みが重要!

このレースは正直、スタートの位置取りで結果が決まったといっても過言ではありません!
というのも、レースが始まる前から、競輪ファンであれば小松崎の突っ張り先行かかまし先行、古性の捲り展開になることが分かっているレースだからです。
問題は古性選手の位置と犬伏選手の仕掛けどころ。
本当であれば犬伏選手は残り2周の時点で一度でも先頭に立ち、展開次第で突っ張るか中団を取りたいところだったでしょう!
しかしそうするためには先行争いする気満々の小松崎選手と一度叩き合う必要があります。
G1決勝というプレッシャー、そして小松崎選手のプレッシャーもあり、動くことができなかったのだと思います。
そのため、古性選手がスタートで4番手を確保したのがこの結果に繋がる大きな要因になったんですね!
仮に4番手に犬伏選手であればもっと違う展開になったと思いますが、自分のタイミングで仕掛けづらく、また古性選手や単騎勢の絡みを考えた結果、犬伏選手が4番手を取る可能性は低かったと言えます。
スタートの心理戦を読むことが出来れば勝てるレースだったのかもしれません!

G1第32回「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント2023」が開催!舞台は弥彦競輪場

10月19日から22日にかけて、G1第32回「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」が開催されます!
決戦の舞台は弥彦競輪場
新潟県の西蒲原群弥彦村に位置する弥彦競輪は、日本で唯一村が運営している競輪場となっています。
弥彦競輪はとにかく長い直線など、大きな特徴がある競輪場です。
攻略情報をしっかり押さえておけば、勝率は大幅にアップすることでしょう!
というわけで、まずは寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの概要から見ていきましょう!

歴代優勝者や出場資格は?「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」の概要

まず、寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントは1992年から続く歴史のある大会です。
前橋競輪場で初開催されたこの大会、これまでに前橋、青森、弥彦競輪場で開催されたことしかありません!
寬仁親王がこの地にゆかりがあるなど、なにかしらの理由があるのでしょうか?
ちなみに2021年にも今大会と同様に弥彦競輪場で開催され、その際は埼玉支部の平原康多選手が優勝を収めています!
もともとはG2相当の扱いでしたが、初開催から2年後の1994年には特別競輪(G1相当)に格上げされています。
ちなみに大会名の由来は、寬仁親王が世界選手権自転車競技大会の名誉総裁だったことから来ているそうです!

「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」の出場資格は?

G1となると気になるのが出場資格、寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントでは108名の選手が選出されます。
選考期間は当年2月〜7月の6ヶ月間、国際大会に出ている選手は前年8月から当年7月の12ヶ月間です。
まずはこの期間内の平均競走得点が基準となります!
寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの出場資格の詳細は以下の通りです。

  • S級S班の在籍者
  • 過去3回以上の優勝を果たし、開催時にS級1班に所属している選手
  • オリンピックのナショナルチーム、または代表選手
  • 世界選手権自転車競技大会におけるトラック競技に出場した選手
  • 世界選手権に準ずる国際大会のトラック競技で1~3位になった選手
  • アジア選手権におてケイリンまたはスプリントで1位になった選手
  • 過去のオリンピック自転車競技トラック種目メダリストでS1に所属している選手
  • 選考期間内において2ヶ月以上JCFトラック種目強化指定に所属した選手で、全プロトラック競技出場予定かつ開催時S級1班所属している選手
  • 全プロトラック競技出場予定者から平均競走得点上位者を順次選抜

なんだか難しいですが、まずはSSの選手、そしてオリンピックなどの国際大会で結果を残した選手、最後に競走得点の上位者が選ばれるといった感じです!
競輪界を盛り上げてくれた一流選手しか出場できない大会となっているため、必然的にレベルはめちゃくちゃ高い大会となります!
G1なので当たり前といえば当たり前ですね!

優勝賞金は年々上昇中!今年はなんと3,800万円!

実は寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントでは、年々優勝賞金が上昇しているんです!
それもとてつもない勢いで上昇しています!
2017年の第26回大会では2,800万円だったものの、年々緩やかに増え続け2022年大会はなんと3,422万円でした!
今年はいくらになるかと勝手に楽しみにしていましたが、今年の優勝賞金はなんと3,800万円
2017年と比べると1,000万円も上昇しています!
なぜこんな急激に賞金が上昇するんでしょうか?(笑)
売上が伸びているからなど、大きな理由がありそうですね。
にしても1つの大会で3,800万円・・・。
競輪選手にはがあります!

過去10年間の優勝者一覧!昨年優勝はグランドスラム達成の新田祐大選手

開催年開催場優勝者府県
2013年弥彦金子貴志愛知
2014年弥彦深谷知広愛知
2015年弥彦園田匠福岡
2016年前橋稲垣裕之京都
2017年前橋渡邉一成福島
2018年前橋脇本雄太福井
2019年前橋村上博幸京都
2020年前橋脇本雄太福井
2021年弥彦平原康多埼玉
2022年前橋新田祐大福島

昨年は福島支部の新田祐大選手が3年ぶりのG1制覇を果たし、レジェンド神山雄一郎選手以来史上4人目のグランドスラムを達成しました!
残り2周から最終周回まで終始内に包まれる厳しい展開となりましたが、前を走る選手が他の選手の捲りに合わせて激しいブロックを見せたことにより、最終コーナーで一気に新田選手の前が開く展開に!
それを見逃さなかった新田選手、内側をするすると駆け上げり見事な差しを決めました!
あの展開で最後まで脚を溜めていて、さらに失格にもならないルートで、カントが利用できないため難しいとされるインからの差し切り。
流石としか言いようがありませんでしたね!

勝ち上がり方式は若干複雑!開催日程を追って決勝までの勝ち上がりを紹介

寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの勝ち上がり方式は初日特選がA、Bに分かれているため、若干複雑です!
決勝戦まで進むことができる選手は以下の基準を満たした選手のみとなります!

初日に勝ち上がるための条件

初日を勝ち進むための条件は以下の通り。

  • 一次予選で4着以上
  • 特別選抜予選か日本競輪選手会理事長杯に出走

10、11Rの特別選抜予選、そして12Rの日本競輪選手会理事長杯に出走している場合はほぼ2日目に勝ち上がれる内容となっています。
しかし競争成績によって2日目以降を有利に進められるため、着順も重要です!

2日目を勝ち上がるための条件

2日目を勝ち進むための条件は以下の通り。

  • 二次予選Aで4着以上
  • 二次予選Bで2着以上
  • ローズカップに出走

2日目になると条件はより厳しくなります!
予選組は上位入着しなければ準決勝には進めないため、非常に大切な2日目ですね!
初日に好走した選手はローズカップに出場できるため、その場合は準決勝は確約されます。

3日目はいよいよ準決勝!勝ち上がるための条件

3日目はいよいよ準決勝です!
準決勝には複雑なルールは存在せず、シンプルに1~3着に入れば翌日の決勝に進出することができます。
以上が寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの勝ち上がり方式です。

脇本選手欠場で優勝争いはより熾烈に!今大会の個人的注目選手を紹介!

今大会では優勝候補ともいえる脇本雄太選手が欠場!
優勝争いはさらに熾烈になること間違いなしでしょう!
個人的に注目している選手は以下の7名です!

級班名前府県期別
SS佐藤慎太郎福島78
SS新田祐大福島90
SS古性優作大阪100
S1犬伏湧也徳島119
S1山田久徳京都93
S1園田匠福岡87
S2太田海也岡山121

新田祐大、佐藤慎太郎の福島ラインは初日12Rから登場!

まず絶対外せないのは、新田祐大選手と佐藤慎太郎選手による福島ラインですね!
これはもうグレードレースでは鉄板、今大会では3番手に秋田・守澤選手が入りさらなる強固なラインとなります。
新田選手はコメントで、「後ろ3人を連れた走り」と語っていたため、おそらく若干早めの捲り仕掛けではないかと考えています。
単騎勢が多い細切れ戦であるため番手競りが怖いところですが、佐藤慎太郎選手に競り勝つ自信がある選手はいるのでしょうか!?
3番手を固める守澤選手は欠場明けではあるものの頼もしい存在に。
初日から東北ラインが上位独占もありえます!

現在賞金王の古性優作選手は欠場続いたが好調キープ

現在賞金ランキングトップに位置する古性優作選手、8月後半から負傷欠場を含む欠場が続いていましたが、10月の久留米G3では準決勝4着と好調さを見せてくれました!
欠場明けの叩きだと考えれば、本命は今大会かもしれません!
実力はもちろん十分、調子をさらに上げれば優勝候補1番手なのは間違いないでしょう!

直前で完全優勝と絶好調の犬伏湧也選手

直近4ヶ月でバック数はなんと23!
直前のF1開催では全レースでバックを取り完全優勝と今絶好調の選手を上げるとすれば、犬伏湧也選手でしょう!
逃げはもちろん、カントを利用したカマシ捲りは圧巻!
直前の決勝戦では後続を5車身引き離す快勝を見せました!
余裕を持った仕掛けをしてくれるので、番手選手にとっても頼りになる選手でしょう!

S2ながらG1で堂々の戦いを見せる太田海也選手

最近競輪ファンがワクワクして堪らない存在と言えば、121期の太田海也選手ではないでしょうか!
2022年8月にS級特昇を果たした太田選手ですが、特昇2節目で早くも優勝するなど、S級でも戦える姿を見せてくれています。
また、8月に開催された西武園競輪G1オールスター競輪では、3日目まで全てのレースでバックをとり2,1,1着の成績!
準決勝でも見どころある走りで4着の大健闘を見せました!
121期でこの強さは将来性抜群!
今大会もし勝ってしまったら・・・なんて、競輪ファンの夢が広がってしまいますね!(笑)

直線が長すぎる!とにかく差しが有利の弥彦競輪場で予想を当てるには!?

いつも以上にハイレベルなレースが見られるG1、せっかくなら車券を購入し予想をばっちり的中させたい!
ということで開催場である弥彦競輪場の攻略情報を紹介していきます!
まず、絶対に頭に入れといた方が良い情報は以下の通りです。

  • 全国で2番目に長い63.1mという直線距離
  • 直線の長さからとにかく差し有利!
  • ずぶずぶ展開も目立つため3番手に縦脚を持つ選手がいる場合は狙い目
  • 山の中にあるため、風も強い!西風が強い日は捲りが決まりにくい
  • 「弥彦おろし」と呼ばれる北西から吹く季節風に特に注意!これがあると逃げ捲りは厳しい

弥彦競輪の大きな特徴は「直線の長さ」「北西から吹く季節風」です!
まず、コースレイアウト的にかなり差し有利、ずぶずぶ展開で3番手の突き抜けから別線決着も目立ちます。
また、強い風が吹いている日はその傾向は特に強くなり、特に北西からの季節風が吹いている日は差し主体で予想を組み立てましょう!
弥彦競輪場に関する詳しい攻略情報は以下のリンクから確認してみてください!

まとめ:10月19日開催の寬仁親王牌2023!弥彦競輪は番手で仕事ができる選手が有利と考えて予想を組み立てよう!

今回はG1第32回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント2023の概要や弥彦競輪場の予想攻略情報を紹介しました!
優勝賞金3,800万円の今大会、昨年は新田祐大選手がグランドスラム達成など、ドラマチックな展開となりました。
今年はどんなレースが見られるのか、非常に楽しみですね!
グレードレースなどハイレベルな大会は自力選手の活躍が目立つ傾向にありますが、弥彦競輪場はそう簡単には行きません!
なんといっても直線が長く、圧倒的に番手選手が有利な競輪場だからです。
10月開催ともなると、季節風である弥彦おろしも吹いてくるため、なおさらラインの先頭を行く自力選手は不利になるかもしれません。
特に捲りはかなりきつくいため、軸にするのは注意!
脚質が両の選手や、普段はラインの先頭を任されることがある選手が番手に入った場合は超狙い目です!
自分で予想を組み立てるのが苦手、G1決勝に向けて軍資金稼ぎをしたい!など、予想についての悩みがある方には競輪予想サイトもおすすめです。
ぜひチェックしてみてください!

チャリ吉
チャリ吉
仕事終わりに遊べるミッドナイト競輪があることを知ったのがきっかけで競輪にドップリのめり込んだギャンブル好き。
他の公営競技と違い、自力が最重視される戦いが良い。
普段は6車、7車立てで勝負しているため、休みの日に9車立ての出走表を見るとビビる。
グレードレースの決勝で帯を取るのが夢。

掲載の内容はライター独自の見解であり、その正確性・再現性を保証するものではありません。