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競輪選手がレースで使用する「ピストバイク」!ブレーキの取り付けなどカスタム次第では一般人でも公道の走行が可能!?

競輪選手がレースで使用する自転車「ピストバイク」について、他の自転車との違いを解説
「単速ギヤ」、「固定ギヤ」、「ブレーキなし」など他の自転車とは全く違う「ピストバイク」の性質について、1つずつ丁寧に教えていくぞ!
一般人でも気軽に買えるようになった「ピストバイク」を公道で走る際の注意点、何を装着しないと法律違反になるかも調査!
ピストバイクを利用した方がいい人、利用しないほうがいい人の基準や、安いピストバイクと高級なピストバイクのどちらを購入すればいいかも公開!
一般的な自転車とピストバイクの違いについてもまとめているので、ピストバイクが気になる人はチェックだ!

競輪で使用される自転車「ピストバイク」とは?

競輪を実際に見ているとそのスピードに驚く人が多いと思うが、実は競輪で使用されている自転車というのは「ピストバイク」と呼ばれる種類でシティサイクルとは根本的に違うものなのだ。
今回はそんな競輪選手が使用する「ピストバイク」について、その特徴や公道で走る際の注意点なんかを紹介していこうと思うぞ!

ピストバイクを使えば一般人でも競輪選手並みのスピードが出せるのか気になるな

ピストバイクの特徴とは?単速ギヤに固定ギヤ、ブレーキなしなど一般的な自転車とは違う!

競輪選手がトラックを周回するために作られた専用の自転車「ピストバイク」は、一般的なシティサイクルとは全く違った特徴を持つ
一般人が想像する自転車は手軽で坂でも平地でも乗ることができる便利な移動手段といったものだろうが、ピストバイクはその特徴から利用できるシーンが限られる。

  • 単速ギヤ
  • 固定ギヤ
  • ブレーキなし

ピストバイクが普通の自転車と違う点は主にこの3点にあり、この特徴は全てが公道ではなくトラックで走ることを想定して搭載されている。
ここからはこの3点について詳しく解説していこう!

ブレーキがない時点で一般的に売られている自転車とは違うのがわかるな

単速ギヤとは?レーサーは自身の脚質に合ったギヤを選択する!

現在主流の自転車にはどれも変速機構が備わっていて、坂道なら軽いギヤ、スピードを出したいときには重いギヤに変速しながら走行するのが普通だ。
だがピストバイクはその変速機構がオミットされていて、1つのギヤしか選択できない、単速ギヤと呼ばれるものが搭載されている。
ピストバイクはトラックを周回する自転車なので変速があまり必要なく、レーサーは自身の脚質にあったギヤを1つだけ選択してレースに挑むというわけだな。

固定ギヤとは?ペダルが空回りせずバックも可能!

普通の自転車はペダルをこぐのを止めると後輪が空回りする、いわゆるフリー機構が搭載されているものが多く、下り坂ではペダルをこぐことなく進めるという利点がある。
だが、ピストバイクは固定ギヤと呼ばれるフリー機構の対となる機構が搭載されていて、後輪と後輪ギヤが固定されているのだ。
ギヤと後輪が固定されていることから、通常のフリー機構の自転車では不可能なバックもペダルを逆向きにこぐだけで簡単に可能という特徴がある。
反面、下り坂でも漕がなければ前へ進まない、漕ぐのを急にやめるとバランスを崩して転倒しやすいなど、一般的な自転車に搭載されない程のデメリットもあるのだ。

ピストバイクにはブレーキがついてない!?

一般的な自転車とピストバイクの最大の違いは、ブレーキがついているかどうかという点だな!
ピストバイクには公道を走るためには必須のブレーキ機構が、前輪にも後輪にもついていないのでこの状態のまま公道で走行することは法令上不可能となっているぞ!
ブレーキがついていない理由は単純で、ピストバイクはトラックを周回する前提で作られているので、そもそもブレーキ自体が必要ないというものだな。
トラック上には通行人も自動車もいないし、信号や踏切もないので、ブレーキが必要な場面というもの自体が存在しないんだ。

ピストバイクは一般人でも買える?公道で走る際にはブレーキが必須!

ここまでピストバイクを紹介してきたが、競輪選手専用の自転車について知見を深めても実生活ではあまり意味がないと思っている人はいないか?
実はピストバイクは一般人でも購入が可能な自転車で、更にある程度の改造は必須だが、公道で走ることも可能となっているぞ!
しかも、値段が通常のロードバイクに比べても安く、パーツ点数が少ないことからメンテナンスも容易で、修理に際しても修理代が安く済むという利点がある!

と、利点ばかり語ってみたがピストバイクを公道で走るためには様々な事前準備が必要となるということも言っておこう。
世の中には道路交通法というものがあり、その法律には自転車にはブレーキが必須で、前照灯や後部反射材も付けなければならないという記述がある。
もちろん競技用のピストバイクには全てついていないものなので、公道でピストバイクに乗ろうと考えている人はこういった細々としたものを追加しないと捕まってしまうぞ!

道路交通法は公道で安全に走行するための法律なので必ず守るようにしよう!

ピストバイクの購入基準は?坂道の多い地域はピストバイクには不向き!

ピストバイクは公道でも走行が可能だが、では、どういった人が使用するのが良いのかと言うと、坂道の少ない平地に住んでいる人向けと言えるだろうな。
これはピストバイクの特徴が、固定ギヤと単速ギヤにあることからで、単純にピストバイクは坂道に向いていない乗り物なのだ。
変速機構がないことから急な上り坂は自身の脚力で登り切るしかなく、下り坂ではブレーキを後付けしても、固定ギヤのせいで急ブレーキが難しい。
なので、激坂が生活圏にある人にはピストバイクは不向きで、平坦な地域に住んでいる人が好む自転車と言えるだろうな。

これまでのことを踏まえると、やはり公道でも一部の地域以外ではピストバイクに乗るのは難しそうだな

他の自転車よりも安いピストバイク!10万円以上の高級車より安いエントリーモデルがおすすめ!

某漫画の影響で人気急上昇のロードバイクや、主婦層をメインに急速に普及した電動アシスト付き自転車など、最近の自転車は値段の高いものが多くなっているな。
だが、ピストバイクはパーツ点数の少なさや機構の簡単さから安値の傾向にあり、前述した現在の主流な自転車に比べて半額以下というものも少なくない
とはいえ、ピストバイクにも10万円以上という高級路線のモデルも存在していて、そういったモデルはフレームが軽量だったり、質の高い素材が使用されていることが多い。

だが、5〜6万円くらいのいわゆるエントリーモデルと呼ばれるピストバイクでも、性能的には十分以上で、初心者にはこちらのモデルをおすすめしたい!
気になる重量も8〜10kgとロードバイク並みの重量のものが多く、高級モデルに比べれば重いものの20kg超の電動アシスト付き自転車に比べれば半分以下だ。
素材も安物が使われていると言うと嫌な印象を受けるが、弾性のあるクロモリ鋼が使用されることが多く、丈夫で疲れにくいと評判だ。

安いモデルでも十分に性能が発揮されるのはうれしいものだ

ピストバイクと他の自転車の違いは?初心者はピストバイクに乗るべきではない!

種類値段重量変速ギヤ後輪ギヤ
ピストバイク安い5~10kgなし固定
ロードバイクピンキリ6~11kg11~24フリー機構
シティサイクル安い15~20kg3~18フリー機構
電動アシスト付き自転車高い20kg前後3~7フリー機構

主な自転車の比較は上記のようになっているが、ピストバイクのメリットは安いことと軽いこと、デメリットは変速がなく固定ギヤのため扱いが困難だということだな。
まあ、そもそもピストバイクは競輪のために作られた競技用自転車なので、そもそも街乗りには向かず初心者向けの自転車とは言えない
どうしても競輪選手と同じ自転車に乗ってみたいという人以外は、大人しくロードバイクやシティサイクル、電動アシスト付き自転車に乗ることをオススメするぞ!

自転車専用の周回道路などが近所にある人はそこで走らせる分には問題なさそうだな

まとめ:競輪専用自転車「ピストバイク」は独特な機構が満載!値段も安く重量も軽いが街乗りには不向き!

  • 競輪選手が使う「ピストバイク」は単速ギヤ、固定ギヤ、ブレーキなしなど他の自転車とは違う
  • 一般人でも購入は可能だが、ブレーキや前照灯、反射板などを装着しないと公道では走れない
  • 値段も安く重量も軽いが、街乗りには不向きなので初心者向けではない

今回は競輪選手がレースで使用する自転車「ピストバイク」について、その特徴や公道で走行可能かどうかなどを紹介してきた。
結論から言えば公道での走行も可能だが、ピストバイクの特徴を排除しなければならず、街乗りには不向きといった感じだな。
ちなみに小倉競輪場や岸和田競輪場など、各地域の競輪場ではバンクをピストバイクで走れる走行会が開催されている。
ピストバイクを買いたいと思っている人は、そういった走行会でピストバイクの性能を確認してから購入するのもアリだぞ!

ホイールローダー
ホイールローダー
土方でその日暮らしをしていたが、競輪予想サイトで一発当てて退職!
それからは月の生活費はすべて競輪で稼いでいる。
優良競輪予想サイトは大歓迎だが、悪質競輪予想サイトは全滅すればいいと思っているオヤジ。

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